忘れていた春への感情をようやく取り戻してきているのかもしれません
平穏な日々が続いています。
昨日は散歩がてら買い物に少し遠出したのですが、いつのまにかあちこちに花が咲いているのに気づきました。
ふと目をやると近くの河川で鴨が悠々と泳ぎ、そして遠くにある竹藪からウグイスの鳴き声が聞こえます。
雀も楽しそうに畑のうえを飛び跳ねています。
暖かい天気とともに春なんだということを肌で感じることができました。
そういえば私のところでもようやく桜が開花したとの報道を先日聞いたことを思い出しました。
報道されるのは大抵いつも花見で有名なところばかりです。
ところが実は近所にも多くの花が咲きほこり、見ていて素朴で幸せな風景が私の近くにあることを改めてこのとき知りました。
仕事をしていたころ、こういった目の前にあるものすら意識が及ばず、むしろ仕事のことばかり意識が集中していました。
春といっても、この時期は年度末そして新年度の仕事の山に忙殺され、いつもぐったりしていたように思います。
休日ですら、どこに行っても誰に会ってもどこか仕事のことが頭にあり、見るもの話題にするもの何もかもが仕事と結びついていました。
春はそんな思い出のほうが強くて、正直あまり良い思い出がありませんでした。
本当仕事人間だったんだと思います。
しかし、そういった束縛から離れた今、ようやく人間として本来自然に感じるはずであろう春の季節の喜びを味わえているような気がしています。
「ああ、本当に春って良い季節だなぁ。」
「春が幸せだなんて、自分は元々感情のある普通に生きている人間なんだなぁ」
当たり前のことを今素直に感じられています。
本来の自分とはなにか、そして自分にとっての幸せとはなにか
このことに対する答えは、私はきっとこういうところにあるのかもしれないと感じています。