クローズアップ現代「追い詰められる労働者 予算削減の果てに」がとても気になった
今日のクローズアップ現代
「追い詰められる労働者 予算削減の果てに」
私はこの番組を見て、真面目に生きて頑張りたいという思いの人が、競争社会の中に意図せず放り投げられ、自分の思いや生きがいを奪われていき、資本主義の「とにかく安く」という無情な世界に翻弄されていく今の社会の現状を見て、なんとも言えない気持ちとなった。
私自身としては、資本主義という考えは当然ながら否定しない。
それによって、さまざまな恩恵を自分自身受けているからだ。
ところが、今は何でもかんでも同等製品なら、同等の状況・性質となるのなら、とにかく「安く」・「安ければよい」・「安いことが正しい」そんな風潮が蔓延している。
さまざまな場面で「安さ」ばかりが求められている。
企業も行政も、そして家庭においても。。
だけど、ほんとにそれによって、我々の社会は良くなったのだろうか。
コスト面で強い大企業ばかりがはびこり、本来地域社会を担っていた人たちが皆、仕事を奪われていく。
コストという数字の現実を提示され、どんどん人件費が削減されていく世の中
そして、やむにやまれず多くの人が、本来必要としている仕事を去っていく
それにより、求められるところに人がおらず、一定分野にばかり人が集まり競争していく社会が形成される。
そして、その結果生じる「不公平。。不満。。。」
とてもうまくいってるとは思えないなぁと感じざるを得ない。
民間ばかりでなく、財政状況が厳しくなった行政においてさえ、組織を維持していくためにコストばかり求めていく。
いろんなところにしわ寄せがきて、みんな余裕がなくなっていく。。
日本に生まれ育ってきたことに、幸せであると思いつつも、どうしてこんなに将来に希望をもてないのだろうか。。
仕事を純粋に一生懸命やり、周囲から慕われ信頼され、頼りにされた人たちが、やむにやまれず辞めなきゃならなくなっている。
こういった真面目な人たちが仕事を辞めないとならなくなるケースが多く存在しないとならないのはなぜなのだろうか。
今の社会に疑問ばかりが頭をよぎった。